昔の人は木鉢下といって、小麦粉の水分を呼び込む性質と蕎麦粉の水分を吐き出す性質をうまく利用した保管をしていました。現在では冷蔵庫が普及していますので、蕎麦粉は冷蔵庫で保管するほうがより良い状態で保管することができます。温度は低いほうが劣化を遅らせることができますが、冷蔵庫から粉を取り出して製麺するときに練り上がり生地温度管理が難しくなりますので、設定温度は5℃から10℃程度が良いです。
温度差による結露で蕎麦粉を劣化させてしまうことがあるので、粉の出し入れは使用する直前に行うことが必要です。
冷蔵庫内の臭いや水滴、カビにも気を付けなければなりません。時々、掃除・殺菌をしてください。
他の臭いのするものと分けて保管してください。特に蕎麦粉は臭いを吸収しやすい性格を持っています。
冷蔵庫は構造的に中の湿気を外に出し空気を循環させて冷やしています。粉袋ごと大きなビニールなどに入れて保管することをお薦めします。
※当社でも採用している真空パックですが、蕎麦粉の中に含まれている成分の酸化を止める効果がありますが開封するとその効果はなくなります。また真空パックに使用しているフィルム袋はビニールとは違って酸素を通さない特徴があります。